コンピューターで設計された自動車は、現実の世界でいつも期待通りに動くとは限らない
以前BMWのある車種で、ブレーキ時に異音が発生する問題が確認された。
コンピューターによる設計段階でエンジニアは、ブレーキディスクの回転方向の振動のみを探知するようにソフトウェアを設定していた。
実は、異音はディスクが回転方向と直角の方向に振動することで起きていました。だからシミュレーションでは絶対に発見できなかったらしい
トヨタのアクセルペダルでも、同じことが起こっていた可能性がある。トヨタにペダルを供給しているインディアナ州の下請け会社では、トヨタの設計仕様書通りにペダルを生産したと主張する。トヨタによると、その仕様は、実地テストが行われたとのことである。
だが、現実の世界では結露によって発生するペダルの摩擦を、バーチャルの世界でシミュレーションによって検出することは、トヨタのエンジニアがあらかじめその可能性を考慮していない限り無理だっただろうと思う。
明らかにどこかで誤り、間違った結果となったのでしょう
トヨタの佐々木真一副社長(品質保証担当)は日本で行った記者会見で、「様々な状況下で、自動車内部でそれぞれの部品が全体としてどのように動作するか」、またそれがどのようにしてシステム障害を引き起こしうるかといった点に、十分に注意を払ってこなかった可能性があると述べた。
やはり、すべてコンピューターにまかせられるものじゃないと
人間の判断力をもっと見直す必要がありますね。